導火線、共鳴

導火線を編む、編む、編む、編む、編み続けて続けて続けて気が狂いそうになっても編んで編んで編んで編んでまだ足りない。既に編んだ部分をちぎられてまたふりだしへ、そんな落胆ばかり。

考えてきたことが価値を持たないなら、苦しんだことが反動にならないなら、独りでいたことが昇華されないなら、わたしは何を見据えて生きればいいのだろうか。

あなたはわたしに纏わりつくものがなんなのか、わかりますか?意思に反してもそばにいて、引き剥がせば皮膚ごともってかれるような、既に血肉となりこの身を循環しているような、その存在を放映した、軽いキャンバス、安い画材、キャッチーな色彩、の、酷い重さが、あなたにはわからない。 

でもね、わからないでいてくれるからこそ、共鳴を得た刹那がいっとう輝く。ああ、美しかった。身体をひらいて臓器を見せる、そうして魅せる、その臓器にふれるゆびさきを持てる者だけのために、わたしは生きる、共鳴が輝る、その一瞬を籠にとじこめて、心に抱いて生きていく。