朱に交われば赤くなると言った通り、醜悪と交わって醜悪な選択肢を得たわたしは自分を殺す理由を増やし、眼鏡を外せば誰の顔も判別つかないような瞳が現れることを喜びながら街を歩く、最低な日々。この身を装飾する美の権化たちが飾り立ての意味を持ちわたしの存在を薄く溶かすことを願いその存在は過剰さを増す。隠れなくちゃ、隠れなくちゃと思い続けて何年経っただろう。ゴミ箱の中に閉ざされたとしてもわたしだけは正しくあろうという決意も霧散し、決意の脆さを再確認する。わたしの欲するものは決意ではなく波を飼い慣らす力と勢いなのだ。魂の奔流を飼い慣らし、みずからつくった流れに乗ること。そして勢いよく変化をし、追いついてこれる者だけと目を合わす。わたしが輝きそのものになれずとも、輝度の高い日々を求めてる。