ジルコニア

銀河の奔流より一粒のキュービックジルコニアを頂戴、私がかけてほしい言葉はそんなんじゃない。この頭上には何にもない。一体全体どんな形になればそれが手に入るの?わたしとあなたが個々を喪失したらそれはグロテスクな流体に終わる。とどのつまり未来などわたしたちにはなくて、期待できない相手からの期待を背負わされて、わたしこのまま生きてくなんて生きないほうがマシ。わたしがほしいのは片手で数えられる程度の文字なのに。明らかな分断があるそれを一人で埋めようとするわたしは滑稽かしら。人工物のきらめきさえわたしの夜には輝かない。