グリーンブーケは陽を欲す

鏡みたいな私のことずっと割らないでいてくれよ

気兼ねない吐露も隔壁の無い関係も無いまま増え昇る天井の風船

口も耳も塞がれるような海水の中で頑なに目を合わせないことこそ目を合わせること以上の行為だった

あの物語読み返す度わたしのこと描かれてるなんて思い強めるのと裏腹に私自身の言葉は私達の隔壁をより強固に塗り固めるばかりだ

 

鏡に映る君自身をずっと割らないでいてくれよ

 


誰の目にも私達が映らないままなのだと思い知らされて

それが悲しくて

悲しくて