わたしはあなたに間違えて笑いかけた。それはどうにも操縦しきれない外殻だった。夜の深きに落ちる誘いをあなたは丁寧に受け止めて、汚い地下道をふたりで歩いた。あなたはわたしをタクシー乗り場まで送り、はじめてひとりで乗ったタクシーの車内で振り返り…
かの日の恍惚掘り返して親指滑らせ綴る液晶に並ぶ文字達を思えど確かな記憶などどこにもなく延命措置を行う様に膨らます虚像だけが私の安寧私の愛 寂寞に映る激情も琴線を握る共鳴もここにはなく2錠の薬が廻る体内で血流は昇るのをたびたび辞め眩む間に感じ…
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