2021-02-28 咲いたバルコニー わたしはホワイトアウトを歩く 眩しさはつらぬく はためいたワンピースは バルコニーから落ちる かつて繋いだ小指で おぼつかずとも花道を敷く 春を添えてうたを詩えば 果実の虹彩が眼差している はためいたワンピースは バルコニーから落ちる それを散ると呼んだ時 咲いたバルコニーはあなたに降る