2019-10-11から1日間の記事一覧
夏が終わらない。夕刻の曇天を綺麗だと思うことが増えた。あの淀んだ青は敬愛なる彼らに似ている。入り組む電線の遠く向こうに細い月が添えられていたら完璧だ。完璧に、彼のキャンバスだ。 ふたりを隔てる屈託の澱を映す鏡。それが、彼のキャンバス。
夏が終わらない。夕刻の曇天を綺麗だと思うことが増えた。あの淀んだ青は敬愛なる彼らに似ている。入り組む電線の遠く向こうに細い月が添えられていたら完璧だ。完璧に、彼のキャンバスだ。 ふたりを隔てる屈託の澱を映す鏡。それが、彼のキャンバス。